2022年4月12日火曜日

PySimpleGUIとOpenCVでwebカメラ画像を2値化して表示する

PySimpleGUIとOpenCVでwebカメラ画像を2値化して表示するには、以下のサンプルプログラムのようにグレースケールに変換後、threshold関数を使用します。
thresholdの引数には以下を指定します。
・元画像
・閾値
・最大値
・2値化のタイプ

サンプルコードの実行手順

1. PySimpleGUIとOpenCVがインストールされた環境の構築
以下のページを参照して、環境を構築します。
PySimpleGUIとOpenCVをインストールしてwebカメラの映像をウインドウを表示する

2. サンプルプログラムの作成と実行
以下のファイルを保存して、実行します。2値化の閾値はスライダーによって変更できます。また、2値化の前後を比較できるようにグレースケールの画像と2値化の画像を並べて表示しています。
psgui_opencv_threshold.py
import PySimpleGUI as sg
import cv2

sg.theme('SystemDefault')
layout = [
  # デフォルト値が128、範囲0から255の水平方向スライダー
  [sg.Slider(key='slider', range=(0, 255), default_value=128, orientation='horizontal')],
  [sg.Image(key='img1'), sg.Image(key='img2')]
]

# webカメラをキャプチャー
capture = cv2.VideoCapture(0)

# webカメラの解像度を取得
width = int(capture.get(cv2.CAP_PROP_FRAME_WIDTH)/2)
height = int(capture.get(cv2.CAP_PROP_FRAME_HEIGHT)/2)
window = sg.Window("webカメラ画面", layout=layout, finalize=True)
# イベントループ
while True:
  event, values = window.read(timeout=50)
  print(event, values)
  if event == sg.WIN_CLOSED:
    break
  rv, frame = capture.read()
  if rv is True:
    # 左右に並べるために縦横のサイズを半分にリサイズ
    resized = cv2.resize(frame, (width, height))
    # グレースケールに変換
    gray = cv2.cvtColor(resized, cv2.COLOR_BGR2GRAY)
    # 2値化
    slider = values['slider']
    threshold, binary = cv2.threshold(gray, slider, 255, cv2.THRESH_BINARY)
    # pngに変換して、グレースケールと2値化した画像を並べて表示
    img = cv2.imencode('.png', gray)[1].tobytes()
    img2 = cv2.imencode('.png', binary)[1].tobytes()
    window['img1'].update(data=img)
    window['img2'].update(data=img2)

capture.release()
window.close()

・実行方法
以下のコマンドを実行します。
python3 psgui_opencv_threshold.py

関連情報

PySimpleGUIで画像を表示する

・PySimpleGUIに関する他の記事はこちらを参照してください。

・OpenCVに関する他の記事はこちらを参照してください。

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